指しゃぶりと歯ならびの関係

指しゃぶりは、指を上の歯の裏側にある「口蓋(こうがい)」という部分に押し付けるしぐさのことです。
チューチューと指を吸うことで口の中の圧力が高まるので、長期間にわたると歯並びに影響を及ぼすことがあります

具体的には、指を吸う力によって上あごの歯列が狭くなる「歯列狭窄(しれつきょうさく)」になり、上あごと下あごのかみ合わせがずれて、
上あごの前歯が前に出てくる「上顎前突(じょうがくぜんとつ)・出っ歯」や、上下の前歯がかみ合わない「開咬(かいこう)」になることがあります。

【 3歳までの指しゃぶりなら、様子見で大丈夫 】

 

とはいえ、「指しゃぶり=絶対やめさせるべきもの」ではありません
指しゃぶりは赤ちゃんや子どもの健全な精神発達段階の一つとして必要な反応だといわれています。
指しゃぶりを卒業するタイミングの目安として、3歳までは様子を見てあげてください。
ただし、3歳になった段階でずっと指しゃぶりを続けていて、かつ歯並びなど口の状態が気になったら、4歳になるまでの間にやめさせる方向にもっていくことができれば安心です◎

【 3歳以降は、「長時間続く指しゃぶり」でなければOK  】

 

3歳以降のお子さんが、指しゃぶりをしていても諸説ありますが、一説には長時間続かない限りほとんど問題ないといわれています。

歯並びやあごの状態に問題がなく、
「機嫌が悪い時に指しゃぶりをするくせがある」
「寝る前にぐずって少し指しゃぶりをしている時がある」くらいであるなら、無理にやめさせる必要はありません。
本人にとっても精神的に安定するためのしぐさなので、見守ってあげましょう

ただし、寝ている間ずっと指しゃぶりをしているなど一日の中で長時間続けてしまっている場合や、4歳をすぎても頻繁に続いてしまっている場合は、
指しゃぶりをやめられるように環境を整えてサポートしてあげることが大切です。

 

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