子ども時代に矯正しても大人になってから後戻りしてしまうのか?

まず、小児矯正の流れを分かりやすく説明しておきます。

小児矯正は基本的に第一期治療と第二期治療に分かれています。

【第一期治療】にて顎の成長・歯並びを正常な方向へと促していきます。

これによって顎の骨や歯並びをある程度整えることができ、治療後は永久歯が生えそろう時期まで経過観察を行うことになります。

 

そして、永久歯が生えそろった時点で【第二期治療】へと進みます。
ここから本格的な矯正を行っていきます。

第二期治療は大人の矯正と変わりないですが、第一期治療を経ていることから歯列矯正がしやすくなります。

例えば・・・大人の矯正に比べて治療期間が短くてすみますし、歯を抜かずに矯正できるも多く、また、状態次第では第二期治療が不要と診断されるケースもあります。

 

◆ 後戻りで考えられるケース ◆

1.保定装置を使っていない

矯正で動かした歯が元に戻るのは自然なことであり、これを後戻りといいます。
そこで、矯正が終わった後には後戻りを防ぐため、保定装置を装着した保定期間を設けています。
しかし、小児矯正で歯並びを改善しても保定装置を装着しなければ、歯並びはいずれ元に戻ってしまうので注意が必要です。
歯を失っている歯を失ってそのままにしていると、隣接していた歯が移動して歯並びが崩れます。

そのため、小児矯正で歯並びを改善してもその後に何らかの理由で歯を失ってしまった場合、何も対処しなければ歯を失った影響で歯並びが悪くなってしまいます・・

2. 日常生活の癖に問題がある 

日常生活の何気ない癖の中には、歯並びに悪い影響を及ぼすものが意外と多く存在します。
例えば、舌で歯を押し出す癖がある人は、継続的に行うことで歯が少しずつ移動してしまいます。
また、頬杖やうつ伏せで寝る癖がある人は、顎に負担をかけて噛み合わせを悪くさせてしまうのです。

 後戻りをしない、させない為には、多くの注意が必要です。
歯科矯正を行うには、長期的な時間を要します。
歯のクリーニング、むし歯の治療等、単発で解決できることではありません。
長期的な時間をかけ、歯列矯正を行ったにも関わらず、後戻りをしてしまったら、振りだしに戻ってしまいます。
保定装置の使い方を正しく理解し、指示に沿って使用することが何よりも大事で心掛けていただきたい重要ポイントですので
何かわからないことがあれば、お気軽にご相談ください。きちんと解決して、治療に取り組んでいきましょう。

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